ザラザラとした感情が
ここ最近の私の動きを鈍らせていた

それが何なのか分かった時は
流石に死んでしまおうかと思ったくらいだ

気分良く話をしていても結局そこに熱は無く
私という存在は相手の中に存在していない

感情は何処へ行く事も無く
言葉は画面の中を泳ぐばかり
ただ、それだけなのだ

私はやはりこの庭にだけしか存在する事を許されていないのだろう

私の声が誰かに届く事なんて無いのだ
私が抱く感情など相手にとって現実味のある事ではないのだ
私の存在など無くとも誰かの日常は変わらないのだ

当たり前の事なのだろう

ただその当たり前の事が堪らなく悔しい
癇癪を起こした様に感情の制御を失いそうになる

境界を曖昧にされるのは嫌だ

嫌だ

嫌だ

絶対に嫌だ

中途半端に踏み込んで私を荒らすくらいなら
私を完全に殺してくれた方が幾らか楽だ

そのまま離れていくのも良いだろう
そうするのならば私は何も言うまい
この庭の主 電子の海の停滞者として最後まで毅然と振舞おう

だがしかし
私を感じている人たちよ
忘れないでいて欲しい

私はこの世界から外れた生き方をしているが
私は人間なのだ
不完全極まりない究極のきまぐれの集合体なのだ
人の温もりに絆される事も
まして忘れたはずの人の情に流される事もあるのだ

私は生きているのだ

自分が誰かの中に生きていないと
想像してみて欲しい
自分はその人の「何でもないもの」なのだと考えてみて欲しい

それがどれだけの虚無を齎すのかを