2006年05月

ウロボロス

ゴールのつもりで

リセットボタンに飛び込んで

僕らはグルグル同じ場所を回ってるんだ

「犬の様に同じ所を回ってろ」
何処かで聞いた台詞が頭の中によぎった


タイトルのウロボロスとは
ギリシア語で「尾を貪り喰う者」という意味を持つ
その名の通り、自らの尾を銜えた蛇の事
私はこの蛇の事が嫌いではない

ウロボロスはある特定のドラゴンや蛇と言ったものを指すのではなく
概念を指すものと、とある文献には書かれていた
古代の人々は蛇の脱皮という生態を見て

古い肉体を捨て新たな肉体を手に入れる

といったものと捕らえたようで
蛇は不慮の事故や殺されない限り
いつまでも不死身だと考えた
そしてその考えがウロボロスという存在を作り出した

頭(始まり)が尾(終わり)を銜え込む様は
誕生と死の結合を意味し、その姿である円は
無限を意味したもの ウロボロス

逆にウロボロスが自らの尾を飲み込み最後には
自身を喰らい尽くすといった解釈もあり
ウロボロスを無の象徴とする一説も見受ける事が出来た

中には
ウロボロスは単に誕生と死の結合を意味するのではなく
誕生と死の間には常に過程が存在し
それは常に移り変わっている事からウロボロスが
変化を意味するものだという見方も存在したらしい

長々と神話の話を書き下したけれど
私は神話の話がしたかったわけではない

ウロボロス

永遠を繰り返す者

自らを虚無へと誘う者

変化しつづける者

そのどれもがウロボロスであり
そのどれもがウロボロスでは無いのかも知れない
それは人間の愚かしさや可能性といったものに
酷似している気がしてならない

だとすれば・・・

私のウロボロスについての話はここまでです
後の考察についてはご想像にお任せします

声∽贄

声を捧げてしまった

信じる神も 縋るべき誰も居ない

そんな私が声を捧げてしまった

それは他ならぬ私自身の為

二度とあらぬ声を上げて

落とされてしまう鳥のように

断頭台に上げられた魔女のように

ならぬよう

声を捧げてしまった

拠るべくして

その声は

まるで贄のように

私の喉からは離れたが

私の耳について離れない

助けを求めるこの声は

もはや私の耳から離れる事はなく

他の誰かに伝わる事はない

この声は私の為に捧げたはずなのに

この声はまるで

私を贄にする為が如く

この私の耳から

離れる事は無い
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